(1)「課題解決ができる人間になりたい。20代のうちに独立すると決めた」相澤 大さん

フリーランス人材を企業に紹介する仕事に従事しながら、自身もいつかフリーランスを志すようになった。企業の課題解決に直結するスキルの獲得を目指して。全2回

PROFILE
1995年生まれ、25歳。大手総合人材サービス企業に新卒で入社し、フリーランス人材と企業をマッチングする部署でコンサルタントとして従事する。現在までに12社の企業と契約、月30~40社へアタックし需要を堀リ起こす。20代のうちに独立する目標を掲げ、仕事と勉強に明け暮れる毎日を過ごしている。

「働き方改革」、「コロナ禍」。社会が大きく変化するタイミングに入社

 「自分の場合は、大手企業といっても人材事業の会社なので少し事情が違うと思う」と言うのは、今回登場する25歳の相澤 大さんだ。3年間という社会人生活から、次なる目標を見据えた毎日を意欲的に生きる。彼の仕事内容は、大手人材サービス企業で特にフリーランス人材を企業へ紹介する業務だ。個々の事情に応じた柔軟で多様な働き方を自分で選択できるように、と政府主導で始まった「働き方改革」によって、ここ数年でフリーランス市場にも追い風が吹き、民間の調査では市場規模20兆円を突破したとも言われる注目の領域だ。

 「ご紹介するフリーランスの方々は、自分よりも実績もスキルもあって刺激を与えてくれる存在」と、その語り口から“フリーランス”へどこか羨望のようなものを感じた。

 「企業から自分の仕事の結果に対してお礼を言われても、実際のところそれは、ご紹介したフリーランスの方の功績なのであって、自分の貢献ではないと感じてしまう」。ここが相澤さんのユニークなところで、本来であれば企業が望む人材を適切にマッチングすることこそが仕事なのだから、喜ばれたなら素直に受け取るところだろう。けれど彼は、真に貢献したのは能力を提供した人材だ、と考える人間なのだ。これでは、人材事業社にいてもつらくなってしまわないだろうか。

 そういう理由からではもちろんないのだが、「いずれそう遠くない時期にフリーランスとして独立するつもり」。それを聞いて合点がゆく。そう、彼は今自分がある種の知的財産として扱っているフリーランス人材という領域に、自らも飛び込む覚悟を決めて日々余念のない準備にいそしんでいるのだ。

 勤務する会社は残業がないので、自分のための時間が十分にとれる。特に在宅勤務が推奨されるようになってからは、営業につきものだった移動時間もなくなり、商談もオンラインに切り替えられるようになったことで、一層時間のマネジメントが生活全般へ志向されていった。目下のところ、仕事以外の時間はもっぱら勉強に充てているそうだ。


強烈なインパクトをもたらしたあの日の偶然が、変化につながった

 「金融や統計、データ解析を独学で勉強している。これらを選んだのは、知識をつけたいという学習意欲もあるが、今後のキャリア転換のためにやっている」と言い切る。フリーランスの人たちと接しているなかで「何かしらのスキルがないとだめだな」と漠とした思いを抱えるようになった。企業の課題解決をするのはフリーランス、「たとえばこの状況を自分が解決できるには?」と考えると、おのずと自分もそうしたスキルを身に着ける必要性を持つようになった。それにしても、ここまで会社勤めをしながら「個人」として求められる人材であるか?と意識が及ぶようになったのには、彼もまた必然的な出逢いが影響している。そう、『WaLaの哲学』だ。


 「今の勤め先が主催したフリーランスのためのイベントがあり、そのテーマが“組織で働く個”だった。そのときに『WaLaの哲学』についてアカデミアの主催者の方が講演しておられ、その内容に感銘を受けた」。そのとき聴いた話が胸に深く余韻を残し、本能的に「これだ」と強く感じたという。「主宰者の方の圧倒的な知識量、それらすべて裏付けに基づいていて。かつ、丁寧で繊細な言葉の選び方など、すべてが “こりゃすごい!” と思った」。 仕事柄、日々たくさんの大手企業や先端企業の役員の方々に会う機会が多いが、なかなかこうした直観に訴える出逢いはなかったという。すぐに行動に移し、2期の講義に参加したが、正直「難しそう」と思うものの、受講することに意味があると信じ、ひたすらに食らいつく3ヶ月を過ごした。 講座を終えて、どんな変化の日々を過ごしているのだろうか。

(第2回につづく)



River

ビジネスパーソンの “はたらく+暮らす” 応援マガジン。 組織と個人の関係は、もっと健康的になっていい。 1人ひとりの生き方や仕事観が、多様に開花する時代に 誰かの軌跡が他の誰かへのエールとなる。

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